RECore FusionのJupyter notebookを使ってプログラミングを始めましょう。
Webのホームページから「Jupyter notebookを開く」をクリックして、Jupyre notebookのページへ進んでください。
初めて使用するJupyter notebookは、プログラムやファイルが一つも作成されていないため、新たにプログラムを作成する必要があります。
画面右側の「New」をクリックし、「Python3」を選択して、新しいプログラムのファイルを作成してください。
新しいタブが開き、作成した空のプログラムファイルが開かれます。
Jupyter notebookでは、この作成したプログラムファイルのことを「ノートブック(notebook)」と呼びます。
新しいノートブックには、何も書かれていない行がひとつ用意されています。この行のことを「セル」と呼び、プログラムはこのセルに書き込みます。プログラムはセルごとに実行していきます。
RECoreをコントロールするためのプログラムを作成しましょう。
RECoreをPythonでコントロールするために、専用のライブラリをインポートする必要があります。
セルの入力欄に下記のコードを入力し、ライブラリのインポートとインスタンスを生成しましょう。このコードはRECore Fusionのプログラムを作成する上で毎回必要になります。
プログラムの入力が完了したら、画面上部の「Run」をクリックするか、「Control + Enter」のショートカットでプログラムを実行することができます。
プログラムが問題なく実行されると、セル左側の「In [ ]」に数字が表示されます。この数字はセルの実行回数を示しています。
なお、セルの実行中はこの数字が「*」となるので、実行中か完了したかがわかるようになっています。
では、先程のコードに以下のコードを追加し、LEDを点灯させます。
RECoreをコントロールするためのコードは、Arduinoを使用した事がある方が直感的に使いやすいように、Arduinoライクに作成されています。そのため、上記のコードのように「pinMode」や「digitalWrite」と言った構文で記述することができます。
コードを入力したら、再度「Run」または「Control + Enter」でプログラムを実行してください。下図のようにRECore本体前面の緑のLEDが点灯したら成功です。
次に、LEDを消灯させるプログラムを作成するために新しいセルを追加してみましょう。
上部メニューから「Insert」を開き「Insert Cell Below」をクリックしてください。新しいセルが一番下に追加されます。
新しく作られたセルに、以下のコードを入力してください。
コードの入力が完了したら実行してください。RECore本体前面の緑LEDが消灯したら成功です。
このとき、これまで実行されたコードや変数などは引き継がれている点に注目してください。
コードは、選択されているセルのコードが実行されます。例えば下図の場合は、強調表示され選択状態になっている下のセルが実行されます。
1つ目のセルのコードを実行したい場合は、1つ目のセルを選択状態にした上でRunを行います。
また、セルを実行する時に「Shift + Enter」のショートカットを使用することで、実行と新規のセル作成を同時に行うことができます。
最後に、プログラムを強制的に停止させましょう。
RECoreのLEDを点灯させた状態で、上部メニューの停止ボタン(Interrput the kernel)をクリックしてください。RECoreのLEDが消灯し、実行中のプログラムはすべて停止されます。
プログラムにミスがあったり、RECoreとの通信に問題が発生したときには、下図のようにエラーが表示されたり、プログラムが正常に完了しない場合があります。
エラーが表示された場合は、以下の点を再度確認してください。
また、一度装置の電源を落とし再度起動した場合は、すべての状態がリセットされています。プログラムはインポートを含め最初から実行する必要がある点に注意してください。
プログラムが実行状態から正常に終了しない場合は、RECoreとの通信がうまく行っていない、またはRECoreにRECore Fusion用のファームウェアが正常に書き込まれていない可能性があります。
モジュール基板の接続と、ファームウェアの書き込みが正常に行われているか再度確認してください。
またこのように実行中のままになった状態でも、停止ボタンを操作することで一度プログラムを停止し状態をリセットすることができます。