RECoreのモータードライバーには、2つのDCモーター出力を1つのDCモーター並列に接続して負荷を分散することで、2倍の電流のモーターを使う事ができるパラレルモードがあります。
モータードライバーをパラレルモードでは、最大で2個のDCモーターを接続することができます。
モーターと端子台は右図のように接続します。モーターは各ユニットで1個となり、シングルモードと違う点に注意してください。
モーターは、UNIT Aに接続されたモーターは0または1番を指定し、UNIT Bに接続されたモーターは2または3番を指定します。
パラレルモードでモータを回すためには以下の手順をプログラムで実行します。
パラレルモードのサンプルプログラムは
ファイル→スケッチ例→RECoreLibrary
のParallel_DC_exampleです。
ライブラリのsetMotorType関数で、ユニットのモータータイプをパラレルモードに設定します。
ライブラリのsetMotorCurrent関数で、全体の電流制限値を設定します。
このとき設定された値は各端子の電流値なので、パラレルモードではユニットに接続されたモーターへの電流は設定値の2倍となることに注意してください。
(例 : 500mAを設定した場合、ユニットに接続したモーターの電流制限値は1Aになる)
設定電流値はモーターに適した値を設定してください。
複数の種類のモーターを使用する場合、設定電流値は最も小さいものに合わせることが推奨されます。
ライブラリのsetMotorSpeed関数で、モーターの回転速度を設定します。
setMotorSpeed関数は、設定したいモーターの速度を 1.0~0~-1.0 の範囲で指定することができます。
ライブラリには上記関数の他に、255~0~-255で回転速度を指定するsetDrivePwm関数があり、ArduinoのanalogWrite関数に近い感覚で使うことができる関数です。プログラムに応じて使い分けてください。
パラレルモードとシングルモードを組み合わせて使用した場合、モーター番号は変わらず使用することができます。
例えば、UNIT Aをパラレルモード、UNIT Bをシングルモードとした場合、UNIT Aのモーターは0または1で制御ができ、UNIT Bのモーターは2または3でそれぞれ接続したモーターを制御できます。